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イギリス ジュニアセーリングを分析する 最終回


RYA Volvo National Youth SquadsではU19のセレクションが9月から始まり、トップになった選手から順に、優先的に国際レースに出場できる権利を獲得しますが、1年間で何回かセレクションが設けられており、それまでのセレクションレース全順位の合計でトップを決めているため、順位がその都度入れ替わり、非常に激しい争いになっています。

ここでトップ30に入る選手は、ワールドランキングも上位に位置しており、地方の合宿やYouth合宿の参加、各クラスでのTop30合宿、RYAトップグループ合宿、国際大会出場と非常に忙しくなってきますが、ハイレベルな中での競争はセーラーの技術、知識、体力、精神面を更に向上させて行きます。

Top30に入った選手の所属クラブでは、選手のサポートや応援を行い選手の負担を減らすよう頑張っています。自分のクラブからメダリストが出ることは非常に名誉なことで、クラブにも力が入ります。

ここでの合宿参加費は£50/6500円でその他の費用はRYAが負担していく様です。
また、この地点でオリンピッククラスへの乗り換えも可能で、その他、マッチレースプログラム、キールボートアカデミーと新たな道もたくさんあり、選手自身でどういう方向に進んで行くか選択できるようになっています。

RYA Volvo National Youth Squadsの激戦の中、勝ち残った選手はピラミッドの頂点であるTop Youth Sailorsとしてオリンピック選手と同じ練習や合宿に参加していきます。
将来オリンピック選手に最も近い彼らは、Skandia Team GBRを目指し、メダルを獲得した多くの選手達の、ものすごく高い壁(ある意味セーリング競技で1番高い壁)を越えなければなりません。

それを越えてきた若い選手達が、新たな歴史を作って行くのでしょう。

これまで6回に分けてイギリスシステムを紹介してきました。細かい内容までは記載できませんでしたが、大まかに世界選手権やオリンピックで活躍するGBR選手がどのような環境で育ってきたかは、だいたい想像できるようになったのではないでしょうか。

次回は練習内容について紹介していきたいと思います。